ポーランド　マテウシュ・モラヴィエツキ首相

AP通信によると、ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ（Mateusz Morawiecki）首相は、欧州連合（EU）に対し、ロシアに対して｢即時かつ決定的な行動をとる｣よう要請した。
また、ロシアに対する制裁強化の主な障害になっているのは、特にフランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相の体たらくな対応だとこれら指導者を名指しで非難した。

モラヴィエツキ首相は、｢マクロン大統領、あなたはプーチンと何回交渉したのか。何を成し遂げたのか。ヒトラーやスターリン、ポル・ポトとも交渉するのか｣と述べた。また、｢ショルツ首相、今聞くべきなのはドイツ企業の声ではない。罪のない女性や子どもの声だ｣とも述べた。ドイツが大きく依存しているロシアの天然ガスに対する制裁に後ろ向きな姿勢を非難した。

さらに、モラヴィエツキ首相は、プーチン大統領が統治するロシアを｢全体主義のファシズム国家｣と呼び、ブチャでの残虐行為を｢ジェノサイド（大量虐殺）｣と表現、西側諸国はもはやウクライナでロシアが行っていることから｢目をそらす｣ことはできず、｢リーダーシップとは、臆病でも打算でもない。悪に対抗する妥協のない戦いだ。これ以上の大量虐殺を防ぐために、我々はあらゆる手段を講じることを約束しなければならない｣と述べた。