ロシア黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」(2013年8月頃、黒海 AFP時事)
インターファクス通信などによると、ロシアのウクライナ侵攻を巡り、ロシア国防省は4月14日、ロシア黒海艦隊の旗艦である大型ミサイル巡洋艦「モスクワ」(1万2500トン)が沈没したと明らかにした。
ウクライナ側は、4月13日、対艦ミサイル「ネプチューン」2発を巡洋艦「モスクワ」に命中させたと発表、ロシア国防省も火災が起きて重大な損傷を受けたと認めており、4月14日には「目的地の港に引航されている際、船体の損傷が原因で、荒波の中でバランスを失った」と説明している。
巡洋艦「モスクワ」は、ロシアが併合した南部クリミアを拠点とする黒海艦隊の大型ミサイル巡洋艦でかつロシア黒海艦隊の旗艦であった。巡航ミサイルや対空ミサイル「S300」の艦搭載型が配備されており、ウクライナ侵攻で、黒海艦隊のミサイル攻撃などを指揮していたとみられている。
対艦ミサイルで大型巡洋艦を撃沈できることを示した格好となっている。